知っておくと役立つ、睡眠の重要性と驚くべき効果

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知っておくと役立つ、睡眠の重要性と驚くべき効果
2018/02/03 (土) - 07:00
渡部 幸

みなさんは、日本人の睡眠が年々危機的状況に陥ってきていることをご存じでしょうか。今回は、最近特に注目されてきている睡眠の重要性と、その驚くような効果についてご紹介したいと思います。

日本人の睡眠時間の現状

厚生労働省の調査によると、1日の睡眠時間が6時間未満という人の割合は2007年は28.4%でしたが、2015年には39.5%に増加しています。睡眠を短時間ですませている人が増えているのです。何時間寝れば、快適な生活を過ごせるか、というのは必ずしも全員同じではありませんが、多くの人は1日6時間未満の睡眠だと昼間に眠気が襲ってきて活動が低下します。この時間はやはり短く、現状には問題があるといえます。

睡眠の質の重要性

では、睡眠にはどんな効果があるのでしょうか。ご存じの方も多いのではないかと思いますが、人は、眠ることによってホルモン物質を生成することができ、睡眠中に記憶を整理し、脳の中に入ってくるたくさんの情報をそのまま記憶として蓄積するのではなく、情報を残すものと忘れるものに整理する、記憶を定着させるなどの働きを行っています。

また、睡眠には、深い眠りについている時間(ノンレム睡眠)と、浅い眠りについている時間(レム睡眠)の種類があり、深い眠りのノンレム睡眠で多くの生成などの働きが行われることが分かっています。健康な生活を送るには、深く眠るようにすること、睡眠の質が重要なのです。

短い睡眠時間の影響とは

また、睡眠時間が短く、深く眠れていないと、身体に多くの影響があることが研究されてきています。まず、睡眠時間が深いと、成長ホルモンが生成され、肌などの細胞の新陳代謝が行われます。人の肌は28日で生まれ変わりますが、睡眠が少ないと肌荒れの原因になります。成長ホルモンは、心身の疲労の回復にもつながります。また、人は疲労がたまるとコルチゾールという物質を分泌し、ストレスの増加につながってしまいます。睡眠時間を取れば、この分泌を抑えることができます。そして、睡眠時間は、肥満にもつながります。睡眠が短いと、食欲をコントロールするホルモンの分泌が低下し、食欲が増加してしまうのです。

さらに、睡眠時につくられる免疫システムの抗体が生産されにくくなってしまうことで、風邪など病気にかかりやすくなったりします。記憶や情報の整理が進まないことで、思考力が低下するなどの弊害も起こります。短い睡眠時間が長い期間続くと、継続的に交感神経の優位が続き、身体の緊張状態が取れないことから、血糖値や血圧の上昇のリスクが高まり、将来的に認知症や心筋梗塞、糖尿病といった病気の怖れも高くなるのです。

よく眠るために行うと有効なこと

こんなに短時間の睡眠は危険だということを見てきましたが、次は、よく眠れるためにどんなことを行うとよいのか、解説していきましょう。

まず、生活のリズムを一定にすることが効果的です。人には体内に、身体の働きをコントロールする体内時計というものがありますが、現代人の生活は、不規則になりがちで、交感神経優位が続いていることも多く、緊張とリラックスのリズムが上手く変化できない状態になっていることがあるのです。

毎朝起きたときにしっかりと日光を浴びると、その働きを正常にすることができます。そうすると、夜にメラトニンという睡眠を誘う物質がきちんと働くようになり、眠くなる規則正しい循環が起こってきます。おひさまが照っている、というようなことは関係ありませんので、毎日朝起きたらカーテンを開けて、すぐに日の光に身体が当たるようにするとよいでしょう。逆に夜シフトで働く必要のある人は、朝寝るときに、カーテンをしっかり閉めて日光が入らないように夜の状態をつくって寝ることが必要になります。

次に、夜寝る3時間前以降には食事をしないことも有効です。夜はリラックスの働きをもつ副交感神経を活性化させるほうが眠りやすいので、寝る前に胃腸の働きを活発にしないほうがよいのです。また、寝る前にストレッチをしたり、リラックスモードに入れるようにヨガや深呼吸を繰り返す、なども副交感神経を優位にすることができます。

それでも眠れないときは、身体を温めるとよいでしょう。ぬるめの白湯を飲む、目が温まるようなアイマスクをする、足だけ温まるように足湯を使う、なども効果があります。さらに、香りも役に立ちます。匂いというのは、鼻から人の脳に直接働きかけることができるので、すぐに神経に取り込まれるのです。眠りを誘うようなラベンダーなどのアロマオイルの匂いを嗅ぐこともおすすめの方法です。

まとめ

いかがでしたか? とにかくまず睡眠時間を取る、というのはシンプルなことですが、睡眠はそれだけ人間の生活にとても大切だといえるでしょう。その重要性をよく認識し、一定時間(6時間以上が望ましい)の睡眠時間を確保し、深い眠りをすることが、みなさんの人生の質を高めていくことにもなるのです。

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渡部 幸

キャリアコンサルタント
コーチ
アクトクリア代表

青山学院大学卒業後、営業統括、アパレル業人事マネージャーなどを経て独立。6000人以上の就職転職相談に携わり、4000人以上の学生のエントリーシート添削実績を持つ。キャリアデザイン、コミュニケーション力などのセミナーを多数開催。転職や離婚、不妊治療などの経験も糧に産業カウンセラー、NLPトレーナーとしてモチベーションを保ちながらやりたい仕事に就ける支援が強み。近著に電子書籍「辞めない転職・幸せな適職探しのための四つの秘訣」

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