働き方改革の明と暗。残業削減で増える“フラリーマン”の現実

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働き方改革の明と暗。残業削減で増える“フラリーマン”の現実
2018/02/11 (日) - 07:00
働き方メディア Fledge(フレッジ)

“フラリーマン”平日18時に続々と出現!?

平日の18時。オフィスを後にし、喫茶店へと足を運ぶ一人の男性を発見。カフェに入り、コーヒーを1杯注文し、ひたすらスマホゲームをし続ける。21時になり、ようやく喫茶店を出て家路につく。
以前は21時と言えば、残業を終えてオフィスを後にする時間だったが、今は働き方改革によって残業時間が削減され、時間に余裕が生まれたのだ。
しかし…
19時に帰宅して待っている光景は、子どもをお風呂に入れ、ご飯を食べさせ、歯を磨き、寝かしつけをし、寝かしつけた後は洗い物をし、洗濯物を畳む妻の慌ただしい姿。そんな光景を見ると、当然自分だけが自分の時間を過ごすことなんて許されない。
妻に申し訳ない気持ちを抱きつつも、カフェでスマホゲームをしたり、書店で本を読み漁ったり…フラフラしている方がよほど気持ちが楽になる。

そう、この正体こそ「フラリーマン」なのだ。

政府が残業を削減したい2つの理由

残業削減は、心身の安定とワークライフバランスを保つために必要ですが、実は主婦の雇用創出と少子化対策という、二つの重要な目的があります。夫が残業で帰りが遅くなることで、妻は専業主婦からなかなか抜け出すことができません。それどころか、負担が大きいあまりに第2子が欲しいという思いから遠ざかってしまいます。家事や育児を夫婦で分担することで、女性も復職しやすくなりますし、何より男性が家事や育児への参加率が高い家庭では第2子、第3子に恵まれる確率が高いというデータもあるんです!
今、日本は急激なスピードで少子高齢化時代に突入しています。

「男性は仕事、女性は家庭」という、単一的な価値観を社会全体で崩していく必要がありますし、もっと柔軟性のある社会を実現しなければなりません。そうしなければ、十分な労働人口を確保できなくなります。つまり、支える側を増やし、支えられる側を減らさなければ、財源の確保が困難になり、日本は財政破綻の道を辿ることになります。

残業を削減することで全てが解決する訳ではありませんが、今の日本にとっては重要な施策のうちの一つだと感じます。

フラリーマンが家庭を崩壊させる!?

いくら残業を削減しても、家庭を持つ男性が家事や育児に参加しないことには意味がありません。もっと言うと、男性が家事や育児に参加することは、特別なことではなく、社会全体として当たり前のように浸透させることで、未婚者にとっての意識も変わるのだと思います。ただ、そんな思いとは裏腹に、現実は残業を削減した結果、多くの“フラリーマン”を生み出しているのです。そもそも、残業時間が削減される前も、実際には家に帰りたくないが故にダラダラと残業をしていた人も多いと思います。
子どもを持つ男性が、今まであまり家事や育児をしないまま、働く会社が急に残業削減に走り、結果として残業代が減り、増えるのは家事と育児という現実。家庭の時間が増えることは一見とてもポジティブなように感じますが、そうではない人もたくさんいます。

もちろん育児は子どものペースでする必要があるし、家事は下手すると妻のペースになることもしばしば…。この状況に耐えられない男性が仕事終わりにフラフラしてしまい、“フラリーマン”になる、

という訳です。
しかも、フラリーマンは残業代が減った上に、食費や娯楽費が増えるため金銭面での負担も大きく、更に家事や育児を分担できず、妻が働き手になれなければ、むしろ今までよりも家庭状況が悪化してしまい、家庭が崩壊する危険すらあります。

果たして解決策はあるのでしょうか?

解決策は、意識改革と役割分担

こんな状況を黙っていつまでも続ける訳にはいきません。これは、家庭の危機でもあり、日本の危機でもあるのです。ということで、フラリーマンを卒業し、「イクメン・家事メン」になるための3ステップを考えてみました!

▼ステップ1
【意識改革】
もうここはご自身でマインドセットを変えてもらうしかありません。あなたにとって大切な奥さんとお子さんが必要としているのです。家事や育児をしないパパは子どもに嫌われちゃいますよ!妻と子どもの距離を広げないためにも、“脱フラリーマン”を!

ステップ2と3に関しては、過去に話題になった記事を拝借させて頂きました(笑)
参考)家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図

▼ステップ2
【夫婦で現状を可視化し合う】
筆者も3人の子どもを持つ父親ですが、これを可視化するとゾッとします…。やっているようで、意外と?やってません(泣)これを可視化することで、自分ができること、やらなければいけないことが自ずと見えてきますね!

▼ステップ3
【役割分担をする】
夫婦で話し合って、得意不得意も考慮しつつ(笑)、役割分担をしましょう!お互い助け合い、支え合う心と行動が大事ですね!

結論、解決策や方法論はいろんなやり方があると思います。ホラクラシー的な発想でいうと、役割を分担し過ぎないで、必要なことを夫婦それぞれの状況を踏まえて、それぞれが最適な判断をし、行動をするのがベストです。そうすることで、家庭全体を俯瞰してみる能力が養われ、より必要なことが見えてくるし、結果的に夫婦間でのコミュニケーションも増えて夫婦仲も良くなるんじゃないかなと思います(笑)

【参考】男性が家事や育児の参画時間が少ない5つの理由

まずは、こちらの記事をご覧ください。
男性にとっての仕事と家事・育児参画
諸外国と比較して、日本の男性が如何に家事や育児への参画時間が少ないかが分かります。その理由をまとめてみました。

1.子どもが生まれる前と生まれた後で働き方が変わらないこと
これは、会社側の理解や推進が弱いことも大きく影響していますし、そもそも男性も諦めているように思います。

2.上司にビビり過ぎて、家庭を優先しづらいこと
会社側の理解や推進がないと、上司も推進できないことが多いと思います。そもそも、上司自体も過去に家事や育児の経験が浅い人が多いため、理解を得難いのです。

3.社会全体として、未だに男性が家事や育児をする風潮がないこと
自分ひとりだけが特別な働き方をすることは許されない風潮があり、万が一その風潮を破ったときには給料や昇進に悪影響を及ぼす可能性すらあり、なかなか実行に移せません。

4.育休が取りづらいこと
周りの先輩や上司が育休を取っている実績がないと、なかなか相談しづらいですよね。これも政府が主体となって、企業の経営陣を巻き込みながら、誰でも取得できる制度設計や風土を作る必要があります。

5.そもそも、家事や育児の能力が低い男性が多いこと
これを言ったら元も子もなくなってしまうので、書くべきか迷ったのですが…(笑)経験値の違いでしょうか?それとも生物学的な男女の違いなのでしょうか?全体感として、男性よりも女性の方が家事や育児の能力が高い傾向にありますよね。

個人的に最も大事だと思うのは、「育休」の取得です。
子どもが生まれたときに、家事と育児を夫婦で一緒にやってみること!そうしないと意識と経験値にどんどんギャップが生まれてしまいます。(←正直いうと、筆者もそうです(泣)家事がトコトン苦手です…。)

育休が取得しやすい環境作りは、企業側の理解と推進が必要になります。
世の経営陣のみなさま、日本の未来のために、社員のために、ぜひご検討をお願いします!

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