地域で気づいた 自分のミッション

黒木聖一郎さんmain
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地域で気づいた 自分のミッション
2017/06/23 (金) - 19:30
協力:月刊事業構想 編集部

『SELF TURN(セルフターン)』とは、企業規模や場所に捉われず、自分の生きがいという本質を探し、自分らしく働ける場を見つけ出すこと。本連載はSELF TURNを経て地域で活躍する人材を紹介する。

地域企業の新事業責任者に抜擢

都会で活躍する30~50歳台の働き盛りの人材が、自分の「働き方=生き方」を見つめ直し、可能性を最大限に生かせる場を見つけ、都会というエリアを超えて働いている――。そんな『SELF TURN(セルフターン)』を選択する人が増えている。
黒木聖一郎さんもそのひとりだ。現在38歳、故郷・宮崎県の転職サービス会社インタークロスキャリアの代表取締役を務めている。
実家は花屋。高校卒業と同時に宮崎県を離れ、東京農業大学・大学院で造園学を学んだ。修了後は東京で、広告・クリエイティブ業界専門の総合人材サービス会社に入社。営業、管理・人事、新規事業の立ち上げなどに携わり、会社の創生から成長期の過程を経験した。「様々な仕事に関わり、経営に必要な多角的視点をもつ機会を与えてくれた会社に感謝しています」と黒木さん。

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宮崎にUターンするつもりは全くなかった黒木さんに転機が訪れたのは、35歳のとき。宮崎県に特化した人材会社インタークロスの小川智矢代表と出会い、その熱意と視座に圧倒された。
「自分と同世代の人が、地域の可能性を信じて新しいチャレンジをし、ムーブメントを起こそうとしていることに驚きましたね。それ以降、東京で仕事をしていても宮崎活性化のアイデアばかり頭に浮かんでくるのです」
そして11年間務めた会社を退職し、インタークロスに転職。1年目は、同社が宮崎県から受託していた東京の移住サポートセンターの業務に従事。現在は新規事業である有料職業紹介の責任者を任され、グループ企業のインタークロスキャリア代表として活躍中だ。

地域で働く醍醐味とは

「地域は課題だらけです。人材分野で言えば、地元企業の採用力は決して高くなく、人事制度や人材育成などが十分に整っていないケースも多い。一方でこれらが強い企業は、地域に与えるインパクトが非常に大きいし、そのビジネスモデルは他の地域や海外にも応用できるかもしれません。そこに地域の大きな可能性を感じます」
黒木さんのSELF TURNポイントは、ひとことでいうと『求められる』ということへの自己回帰だ。「大学の恩師の『百姓とは百の専門家である』という言葉がずっと頭に残っていました」。まさに地域は人材一人一人の存在価値が大きく、これまでのキャリアの中で培ってきた専門性や総合力があますことなく期待される舞台だ。
また、黒木さんは、大学でランドスケープを研究し、都市計画や土地活用において『何もない、何もしない』ことにも価値があることを学んだという。「これはつまり、固定概念に捉われず、ゼロベースで物事を捉えること。地域で働くことも同じです。与えられた仕事ではなく、自分で仕事をつくり、チームをつくる。責任や成果もすべて自分に返ってくる。それが魅力ですね」
このように、自分の生き方や働き方を振り返り、信念を持って移住することが、SELF TURNの成功の秘訣だ。

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「私のミッションは、地域に必要とされるものを人の繋がりを通じてビジネスとして創造し、提供すること。例えば地域は高齢化問題の最先端にいますが、高齢者就労の全く新しいビジネスをつくりたい。人材と異なるビジネス領域にも挑戦したいですね。まだ新しいステージに挑戦し、失敗もできる年齢ですから」と黒木さんは笑う。

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インタークロスキャリア代表取締役

黒木 聖一郎さん

協力:月刊事業構想 編集部

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