経験を使って起業する場合 決断が必要なポイントとは

main
cat_independence
経験を使って起業する場合 決断が必要なポイントとは
2017/10/04 (水) - 08:00
渡部 幸

「会社員」として組織に属していた人が独立起業するとき、自分の仕事の経験を活かしてビジネスをしたいと思うケースも多くあります。今回は、そんな場合、どのように進めていくべきか、行動するかしないか、何を行うかの決断のポイントについてご紹介したいと思います。

1.必要な事業計画を立ててみる

まず、会社を辞めて独立するかしないか決断する前に、事業の計画を立ててみることをおすすめします。「まだ決断していないのに事業計画を立てるの?」と思うかもしれませんが、今回は今までの仕事の経験を活かしての起業ですので、ある程度どのようなビジネスにしたいのか青写真があるはずですし、そうあるべきです。ぜひ、ざっくりしたものでもよいので、まず書き出すことから始めてみましょう。

起業して利益を得ていくために最低限考える必要があるのは、①マーケット(どこで売るか) ②スキル(何を売るか、その能力は充分か) ③環境(ビジネスに必要な機材、場所、資金などはどのようなものか)です。あなたの経験を活かしたビジネスにはその3点が揃っているのか、起業の決断をしてよいのか整理していきましょう。

2.マーケットについて

最初のポイントである「マーケット(どこで売るか)」についてはどうだったでしょうか。今までの経験を活かした起業ということなので、現在の仕事で築いたネットワークを活用することはできますか?

人によっては、自分が社員として企業内で行っている専門的な仕事を、今度は委託契約としてアウトソーシングしてもらうことができる人もいるかもしれません。自分が仕事上で名刺交換をして知り合いになった人から仕事の依頼をもらえそうな場合もあるでしょう。依頼することができそうなことがあればぜひ行動を開始するとよいでしょう。

また、逆にそういったノウハウや社員が開拓した顧客について、独立した際外に持って行くことを退職後数年間禁じている企業もあります。就業規則にどのように書かれているか確認すること、その規約に法的な根拠があるのか確認すること、規約としてなかったとしても、ネットワークを活用すると開業した後で問題やもめ事がありそうか考えておくことが大切です。

3.スキルについて

次に「スキル(何を売るか、その能力は充分か)」について考えてみましょう。次の質問に答えながら整理していってみてください。

①「自分の経験を使ってビジネスを行っていく」と考えた際に、どんなものを売ることができますか?複数あるとしたら、思いつく限り挙げてみましょう。

②それはなぜ「売れる」「買ってくれる人がいる」と思いますか?

③それは常に新規の顧客が必要な商品/サービスですか?または継続客が見込めそうなものですか?

④あなたのその商品/サービスを売るとしたら、現在あなたにその能力は充分あると思いますか?他に何かプラス必要なスキルやプラスしたほうがよいスキルはあるでしょうか?

いかがでしたか?もちろん、すべての質問にカンペキに答えられなくてもよいのですが、①については複数書き出してみることがまず必要です。また、あなたが「経験を活かして」と思っている場合、もしかしたら経験の他に資格もあるとさらにビジネスがしやすい、というケースもあるかもしれません。勉強してプラスしたほうがよい場合は、行動を起こすとよいでしょう。

4.環境について

最後に「環境(ビジネスに必要な機材、場所、資金などはどのようなものか)」について考えていきましょう。スキルについて答えるうちに、もしかしたら、この「必要な機材、場所、資金など」が浮かんできた人もいるのではないでしょうか。

実際に起業する場合、「どこで仕事をするか」「仕事に必要な道具は何か」「ひとりで行えるのか、他に人手が必要なのか」「準備に必要な資金どのぐらいか、資金は足りているか、足りていない場合資金をどのように補うか」について、いつまでに何をどうするか決断し、行動していくことが重要になります。資金が足りないけれど、ぜひ起業は進めていきたい、と思う場合は、開業支援の補助金や融資に申し込むことも検討するとよいでしょう。

退職前に検討しよう

こういったポイントについて、ぜひ会社を辞める前に考え、取り組み始めることをおすすめします。今回整理し計画を立ててみて、開業後今の経験を使って事業として収益を得ていくメドが不透明なのであれば、どう営業を進めていくか、マーケティングの部分についてもう一度検討し直したほうがよいでしょう。知り合いで実際に起業し、同業で成功している人に話を聞く、起業塾を受けることも考える、など独立が軌道に乗るように色々な方法を試し、行動していきましょう。「起業しよう」とモチベーションを持っているのであれば、ずっと立ち止まり考えている必要はありませんが、決断するには幅広く、いろいろな視点から見て、足りないものをプラスしていくことが重要なのです。

渡部 幸

渡部 幸

キャリアコンサルタント
コーチ
アクトクリア代表

青山学院大学卒業後、営業統括、アパレル業人事マネージャーなどを経て独立。6000人以上の就職転職相談に携わり、4000人以上の学生のエントリーシート添削実績を持つ。キャリアデザイン、コミュニケーション力などのセミナーを多数開催。転職や離婚、不妊治療などの経験も糧に産業カウンセラー、NLPトレーナーとしてモチベーションを保ちながらやりたい仕事に就ける支援が強み。近著に電子書籍「辞めない転職・幸せな適職探しのための四つの秘訣」

このエントリーをはてなブックマークに追加

FEATURE

特集

サムネイル
サムネイル
サムネイル