独立開業する場所 自宅で始める?オフィスを借りる?
渡部 幸
2017/05/26 (金) - 08:00

独立開業をしようと思ったときに、個人事業主で始めるか、法人で始めるかを決めることと同時に「どこで自分の仕事を行うか」についても考える必要があります。あなたならどんな場所で始めようと思いますか?今回は、これから開業したいと思っている人に向けて、どのような場所の選択肢があるのか、また、それぞれのメリットや注意点についてご紹介しましょう。

1.自宅で始める

1つ目は、「自分の家で始める」という選択肢です。特に個人事業主で始めようと決めた人にとっては、開業届を出すだけですし、自宅を登記する必要もないので簡単です。自宅で始める最大のメリットは、部屋を借りる初期費用や家賃がかからないことでしょう。事務所を借りるとなると、敷金などの費用が必要になりますし、最初から家賃が発生するので、安定した収入が見込めないうちは経費がかさんでいくことになりかねません。その点、まずは余計なコストがないので手軽に始められます。

ただし、自宅開業での注意点がいくつかありますので見ておきましょう。まず、名刺には自宅の住所を載せる必要があることです。ホームページについては、問い合わせ先としてメールアドレスだけにするなども可能ですが、名刺にはやはり所在地を入れたほうがビジネスの信用度は上がるでしょう。また、コンサルティングなど対面で話す頻度が多い仕事の場合には、いつも打合せ場所や会議の場所を外で探さないといけないのも不便になってくるかもしれません。自分の仕事の中身によってどうするか、考えたほうがよいでしょう。

2.バーチャルオフィス

最初から家賃をあまりかけたくないが、自宅の住所は知られたくない、という人におすすめなのが「バーチャルオフィス」です。ここ5,6年で起業し開業する人が増えているため、特に首都圏や大阪など大都市には多くのバーチャルオフィスができています。この方法の特徴は、業務は自宅などで行い、登記や連絡先に使う住所・電話番号・FAX番号をレンタルできること、郵便物の受け取りサービスが使えることです。月数千円のものが一番一般的ですが、最近は競争が激しくなってきたこともあり、中には月数百円からで1ヶ月目は無料、というようなサービスをうたう企業も出てきました。

ほとんどが住所や電話番号のレンタルのみで、仕事のスペースも借りたい場合は別に料金が加算されますが、電話に固定電話の番号が使え、伝言も受けてくれますので、1人で法人として開業する場合には特に便利なのではないでしょうか。

3.シェアオフィス

次は、住所や電話番号だけでなく、仕事をするスペースも確保したい人に向いている「シェアオフィス」の方法です。先ほどのバーチャルオフィスを行っている企業のほとんどがシェアオフィスの業務も行っていますので、用途に合わせてどちらかを選ぶことができるはずです。また、シェアオフィスの中でも①個室が確保されているタイプ と②仕事のスペースはフリーで、広い空間の都度空いている机を使うタイプの2種類があり、①のほうが部屋の広さによって値段が高くなります。もし、自分の机を決めなくてもよいのなら、②のタイプのほうがリーズナブルに使えるでしょう。②は月2,3万円から10万円の間が多い値段設定です。

この方法の注意点は、企業によってオフィスの雰囲気やデザインなどが様々なので、値段だけではなく比較検討したほうがよい点です。バーチャルオフィスと違ってシェアオフィスの場合、オープンな商談スペースも無料で使えることが多く、取引先との打合せをオフィスで行うことも増えてくると予想されます。自分のビジネスの雰囲気に合うことや、清潔感があること、デザインがきれいなこと、などの見た目や、交通の便利さもある程度考えて選んだほうがよいでしょう。

4.事務所を借りる

最後に、「きちんと事務所として場所を間借りする」やり方があります。マンションの1室などを賃貸契約で借り、事務所として自宅とは別の場所で開業する方法です。この方法だと一般的に初期費用として、敷金礼金や1ヶ月分のプラスの家賃が必要ですし、保証人の明記を求められることも多いので、気軽に試す、というわけにはいきません。1人で始めは小さく独立開業したい、という場合には他の方法で場所を確保することをおすすめします。何人かで事業を起こす場合や、次第に大きくなってきて人を雇うようになった場合、個人事業主から法人登記に変更するなどある程度の規模に拡大してからでもよいのではないでしょうか。

このように、以前に比べ、現在は非常に低コストで業務をする場所を得ることができるようになりました。独立開業する場合は、ぜひ自分に合ったタイプを見つけられるよう、色々な方法を比較検討してみるとよいですね。

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